2026-10-08
小規模多機能型居宅介護とは?「通い・泊まり・訪問」を1か所で。月定額の費用の目安を厚生労働省の情報で解説
「デイサービスとショートステイとヘルパーさん、全部ちがう事業所で、親が戸惑ってしまう」 「その日の状態に合わせて、通ったり泊まったりを柔軟に決めたい」
そんなときに選択肢になるのが、小規模多機能型居宅介護(「小規模多機能」「小多機」とも呼ばれます)です。この記事では、厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」をもとに、しくみと費用の目安を整理しました(出典は記事の最後に載せています)。
「通い・泊まり・訪問」を1か所で
厚生労働省によると、小規模多機能型居宅介護は、利用者の選択に応じて、
- 施設への「通い」を中心に
- 短期間の「泊まり」や
- 自宅への「訪問」
を組み合わせて、家庭的な環境と、地域の人との交流の中で、日常生活の支援や機能訓練を行うサービスです。
環境の変化に戸惑いやすい認知症の方にとって、いつも同じ場所・同じスタッフという安心感は大きなメリットです。
費用は「1か月の定額」
小規模多機能型居宅介護の自己負担は、回数ごとではなく1か月ごとの定額です。厚生労働省が示す目安(1割負担、事業所と同じ建物に住んでいない方の場合)は次のとおりです。
| 要介護度 | 1か月の自己負担(1割) |
|---|---|
| 要支援1 | 3,450円 |
| 要支援2 | 6,972円 |
| 要介護1 | 10,458円 |
| 要介護2 | 15,370円 |
| 要介護3 | 22,359円 |
| 要介護4 | 24,677円 |
| 要介護5 | 27,209円 |
※ 食費・宿泊費・おむつ代などは別にかかります。事業所と同じ建物に住んでいる方は、少し安い設定になります。加算などによっても変わります。2割・3割負担の方は、その分高くなります。
定額なので、通う回数や泊まる回数が多い月でも、介護保険の自己負担は基本的に変わりません(食費・宿泊費などは使った分だけかかります)。
こんな方に向いています
- その日の状態や家族の都合に合わせて、通い・泊まり・訪問を柔軟に使いたい
- 認知症があり、いつも同じスタッフ・同じ場所のほうが落ち着く
- 「急に泊まりが必要になった」というときに、相談しやすいところがほしい
- 自宅での暮らしを、できるだけ長く続けたい
使う前に確認したいこと
小規模多機能型居宅介護は、ほかのサービスとの組み合わせ方にルールがあり、ケアマネジャーも事業所のケアマネジャーに変わるのが一般的です。今使っているデイサービスやヘルパーさんを続けられるかどうかなど、利用を始める前に、ケアマネジャーや事業所に確認しましょう(ケアマネジャーの選び方と変え方)。
また、1日に利用できる人数(定員)が決まっているので、泊まりの空き状況なども、見学のときに聞いておくと安心です。
知っておきたいポイント
- 小規模多機能型居宅介護は、通いを中心に、泊まり・訪問を1つの事業所で組み合わせるサービス
- 顔なじみのスタッフに支えてもらえるので、認知症の方にも安心
- 自己負担は1か月の定額(要介護1で10,458円が目安。食費・宿泊費は別)
- ほかのサービスとの組み合わせやケアマネジャーのことは、始める前に確認
家族が休むためのサービスは介護疲れで限界…家族が休むための「頼れる先」まとめ、泊まりのサービスはショートステイの使い方もあわせてご覧ください。
※ この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。費用は改定されることがあり、事業所によっても異なります。くわしくは、ケアマネジャーやお住まいの市区町村の介護保険の窓口に確認してください。
この記事の出典
- 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」小規模多機能型居宅介護(サービスの内容、1か月の自己負担の目安)
(2026年10月に内容を確認しています)
あわせて読みたい
- 介護サービス
ケアマネジャーの選び方と変え方|「合わない」と思ったら変更できる。手続きの注意点も解説
ケアマネジャーの役割と選び方、合わないときの変え方を整理します。事業所を変えるときは市区町村への届出が必要です。
- 介護サービス
デイサービスとデイケアのちがい|目的・対象・費用の目安を厚生労働省の情報で比較
デイサービスは生活の支援、デイケアはリハビリが中心。要支援の方が使えるかどうかや費用のちがいを比べます。
- 介護サービス
介護保険で使える福祉用具|レンタル13品目と購入9品目、年10万円の上限を厚生労働省の情報で解説
介護保険で使える福祉用具は、レンタル13品目と購入9品目。要介護度による制限や、購入の上限、選べるしくみを整理します。