親の車・運転

2026-10-18

親の車の維持費とタクシー代、どちらが安い?|大阪・神戸の運賃で計算する方法

「車がないと不便だから」と、親が運転をやめることをためらうのはよくあることです。でも実際には、車を持ち続ける費用で、かなりの回数タクシーに乗れることもあります。

ここでは、親の車の1年間の維持費を計算する方法と、大阪・神戸のタクシー運賃の目安を紹介します。数字を並べてみると、家族で話し合うときの材料になります。

ステップ1:車の1年間の維持費を書き出す

維持費は、車の種類や使い方で大きく変わります。手元の書類を見ながら、次の表を埋めてみましょう。

費用 どこで分かるか 1年あたりの額
自動車税(軽自動車税) 毎年5月ごろ届く納税通知書 円
自動車保険(任意保険) 保険証券 円
車検代(2年に1回なら半分にする) 前回の車検の明細 円
駐車場代 駐車場の契約書 円
ガソリン代 給油のレシート、家計簿 円
点検・オイル交換・タイヤなど 整備の明細 円
合計 円

車のローンが残っている場合は、その返済額も加えます。また、親が車を持ち続けている間は、売れば手に入ったはずのお金(車の価値)が年々下がっていくことも、頭に入れておきましょう。

自動車税は普通車が都道府県の税、軽自動車税は市町村の税で、どちらも毎年4月1日時点の所有者にかかります。廃車にしたときの扱いは、親の車を手放すときの手続きにまとめています。

ステップ2:タクシー代の目安を知る

近畿運輸局が公示している、普通車のタクシーの上限運賃は次のとおりです。

地区 初乗り 加算 実施日
大阪地区(大阪府下) 1.2kmまで 600円 231mごとに100円 2025年11月5日
神戸市域地区(神戸市・芦屋市・西宮市・尼崎市・伊丹市・宝塚市・川西市など) 1.3kmまで 700円 225mごとに100円 2025年11月27日

この運賃で、走った距離だけで計算したおおよその金額は次のようになります。

片道の距離 大阪地区 神戸市域地区
2km 約900円 約1,000円
3km 約1,300円 約1,400円
5km 約2,200円 約2,300円

実際には、信号待ちや渋滞で時間がかかった分の加算や、迎車料金などがかかることがあります。また、上限運賃より安い運賃のタクシー会社もあります。目安として見てください。

ステップ3:親の外出に当てはめて計算する

たとえば、大阪地区で、家から3kmの病院やスーパーに週2回、往復する場合を考えてみます。

  • 1回の往復:約1,300円 × 2 = 約2,600円
  • 1か月(週2回×4週):約2,600円 × 8回 = 約2万800円
  • 1年(12か月):約2万800円 × 12 = 約25万円

ステップ1で出した維持費の合計が、この金額より大きければ、車を手放してタクシーを使ったほうが安いことになります。出かける回数や距離を親の実際の生活に合わせて、計算してみてください。

タクシー以外の手段も組み合わせる

すべての外出をタクシーにする必要はありません。電車やバスに乗れるなら、敬老パスを使うともっと安くなります。

  • 大阪市の70歳以上:Osaka Metro・大阪シティバスが1回50円
  • 神戸市の満70歳以上:市バス・地下鉄などが小児料金
  • 免許を返納して運転経歴証明書を受け取った65歳以上:大阪府・兵庫県の協力企業の割引

→ 免許を返納した親の移動手段|敬老パス・福祉有償運送・通院介助

数字だけで決めないことも大切

車は、親にとって「自分の行きたいときに、行きたい場所へ行ける」自由そのものでもあります。費用の比較は、話し合いのきっかけや材料として使い、親が外出をあきらめずにすむ方法を一緒に考えましょう。

車を手放すと決めたら、自動車保険の「中断証明書」や、車の売却の手続きも進めます。

まとめ

  • 維持費は、納税通知書・保険証券・車検の明細などから1年分を書き出すと分かる
  • 大阪地区のタクシー上限運賃は初乗り1.2km 600円・231mごとに100円、神戸市域地区は初乗り1.3km 700円・225mごとに100円
  • 3kmの外出を週2回往復すると、大阪地区で年約25万円が目安
  • 敬老パスなども組み合わせて、維持費と比べてみる

この記事の出典

(いずれも2026年10月に内容を確認しています。料金の計算例は、上限運賃をもとに距離だけで計算した目安です)

あわせて読みたい