親の車・運転

2026-10-18

親の車に「後付けの踏み間違い防止装置」|国の性能認定を受けた装置と選ぶときの注意点

「親はまだ運転を続けたいと言っている。でも、アクセルとブレーキの踏み間違いが心配」。そんなとき、選択肢の一つになるのが、今乗っている車に後から取り付ける踏み間違い防止装置です。

国土交通省は、こうした後付けの装置について、一定の性能があるかを確かめて認定する性能認定制度を設けています。

国の「性能認定」とは

国土交通省は、後付けの「ペダル踏み間違い急発進抑制装置」について、申請を受けて試験を行い、基準を満たしたものを認定して一覧で公表しています。認定には有効期間があり、一覧は随時更新されます。

2026年9月7日時点の一覧では、次の装置が認定されています。

自動車メーカーなどの装置(8社)

メーカー 装置の名前
トヨタ自動車 踏み間違い加速抑制システム/踏み間違い加速抑制システムⅡ
ダイハツ工業 ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」
スズキ ふみまちがい時加速抑制システム
日産自動車 後付け踏み間違い加速抑制アシスト
ホンダアクセス 踏み間違い加速抑制システム
マツダ ペダル踏み間違い加速抑制装置
三菱自動車工業 ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト
SUBARU ペダル踏み間違い時加速抑制装置(「つくつく防止」を含む)

部品・用品メーカーの装置(6社)

メーカー 装置の名前
英田エンジニアリング アイアクセル
サン自動車工業 S-DRIVE 誤発進防止システム2(普通車用・軽自動車用)
データシステム ペダルの見張り番Ⅱ/アクセル見守り隊
ACR 踏み間違い防止オートアラート
日本反射器工業 スマックス
明和 アクセルブレーカー

対象になる車種や型式は装置ごとに決まっています。親の車に取り付けられるかは、販売店や取り付け業者に確認してください。

しくみは大きく2つ

国土交通省の一覧を見ると、装置のしくみは大きく次の2つに分かれます。

タイプ どう働くか 主な装置
障害物を検知するタイプ 前(や後ろ)の壁などの障害物を検知しているときに、ランプとブザーで知らせ、その状態でアクセルが強く踏み込まれると、エンジンの出力を抑える 自動車メーカーの装置など
ペダルの踏み方を見るタイプ 低い速度で走っているときなどに、アクセルの急な踏み込みを検知すると、エンジンの出力を抑える(ブレーキが作動するものや、速度に関係なく働くものもある) 用品メーカーの装置の多く

障害物を検知するタイプのなかには、後ろの障害物は検知しないものもあります。前進だけか、後退にも対応しているかは、装置ごとに確かめましょう。

認定の「条件」に書かれている注意点

国土交通省の一覧には、装置ごとに「認定に係る条件」として、販売するときにユーザーへ説明すべきことが書かれています。家族として知っておきたいのは次の点です。

  • **どんなときに作動するか(作動条件)**を、販売時に必ず説明すること
  • 右折のときなど、加速しようとアクセルを強く踏むと、装置が働いて加速が抑えられる場合があること
  • ペダルの踏み込みの感度は、取り付けのときに初期設定するもので、ふだんの運転に合わせて自動で変わるものではないこと
  • 感度の調整を含め、装置を自分で分解・修理しないこと
  • 必要のない場面で作動したり、うまく作動しなかったりする場合があるので、装置を過信しないこと

つまり、装置をつければ事故がなくなるわけではありません。あくまで踏み間違えたときの被害を小さくする補助です。取り付けたら、どんなときに働くのかを親と一緒に説明を受けておくと安心です。

「サポカー限定免許」との関係

免許の制度には、自動ブレーキなどがついた「サポートカー」だけを運転できるサポカー限定免許があります。限定免許で運転できる車の条件や対象車種は警察庁が示しています。後付けの装置をつけた車が対象になるかどうかは、申請の前に、親の住む府県の運転免許試験場で確認してください。

→ 75歳以上の免許更新|認知機能検査・運転技能検査とサポカー限定免許

費用や補助金は

取り付けの費用は、装置や車種、取り付ける店によって違います。また、市町村によっては、高齢者が後付けの安全装置をつけるときの補助をしていることがあります。補助の対象を「国の性能認定を受けた装置」に限っている例もあるため、取り付ける前に、親の住む市町村に補助がないか確認してみましょう。

運転を続けるか、やめるか

後付けの装置は、運転を続けながら安全を高めるための選択肢です。一方で、運転の変化が大きくなってきたら、運転をやめることも含めて家族で話し合う必要があります。

まとめ

  • 今の車に後から付けられる踏み間違い防止装置には、国土交通省の性能認定制度がある
  • 2026年9月7日時点で、自動車メーカー8社・用品メーカー6社の装置が認定されている
  • 障害物を検知するタイプと、ペダルの急な踏み込みを見るタイプがある
  • 右折時などに加速が抑えられることがあるなど、作動条件を親と一緒に確認しておく
  • 市町村の補助がないか、取り付ける前に確認する

この記事の出典

(いずれも2026年10月に内容を確認しています。認定装置は追加・期間満了で変わるため、最新の一覧は国土交通省のページで確認してください)

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