墓地・霊園
2026-09-30
お墓の種類と選び方|はじめての方のための全体ガイド
「実家のお墓を、この先だれが守るのだろう」 「子どもに、お墓の負担をかけたくない」
少し前まで、お墓といえば「先祖代々のお墓を、長男が継いでいく」のがあたりまえでした。でも今は、家族のかたちや住む場所が変わり、お墓の選び方もずいぶん自由になっています。
この記事は、お墓についていちばん最初に読んでほしい入門ガイドです。
お墓のかたちは、大きく6つ
いまのお墓・供養のかたち
一般墓
墓石を建てる、昔ながらのお墓。家族で代々受け継ぎます。
永代供養墓
お寺や霊園が、家族に代わって供養・管理してくれるお墓。ほかの方と一緒に埋葬する合祀型が中心です。
納骨堂
建物の中にご遺骨を納めるお墓。駅の近くなど、お参りしやすい場所に多くあります。
樹木葬
墓石の代わりに、木や草花を墓標にするお墓。自然の中で眠りたい方に。
海洋散骨
ご遺骨をパウダー状にして、海に還す供養。お墓の管理が一切いりません。
手元供養
ご遺骨の一部を、小さな骨つぼやアクセサリーに入れて、身近に置いておく供養。
費用とちがいの早見表
| かたち | 費用の目安 | 継ぐ人 | 年間管理費 | お参り |
|---|---|---|---|---|
| 一般墓 | 100万〜350万円程度 | 必要 | かかる | 墓前でお参り |
| 永代供養墓(合祀) | 5万〜30万円程度 | 不要 | かからないことが多い | 合同の供養塔などでお参り |
| 納骨堂 | 30万〜150万円程度 | 不要な所が多い | かかる所が多い | 屋内でお参り |
| 樹木葬 | 5万〜80万円程度 | 不要な所が多い | かからない所もある | 木や花の前でお参り |
| 海洋散骨 | 5万〜30万円程度 | 不要 | かからない | 散骨した海をお参り |
| 手元供養 | 1万〜数万円程度 | ー | かからない | 自宅で手を合わせる |
※ 費用は、地域、場所、区画の広さ、人数などによって大きく変わります。一般墓は、墓石の代金と、土地を使う権利(永代使用料)を合わせた目安です。
霊園・墓地の運営は3種類
| 公営霊園 | 民営霊園 | 寺院墓地 | |
|---|---|---|---|
| 運営 | 自治体 | 公益法人・宗教法人など | お寺 |
| 費用 | 比較的安い | 中程度〜高め | お寺による |
| 宗教・宗派 | 問わない | 問わない所が多い | そのお寺の宗派が基本 |
| 申し込み | 募集時期が限られ、抽選のことも | いつでも申し込める所が多い | 檀家になることが条件の場合も |
| 特徴 | 人気が高く、空きが少ない | 設備が整っている所が多い | 手厚い供養をしてもらえる |
自分たちに合うお墓の選び方
3つの質問で考える
Q1
お墓を継いでくれる人はいる?
いる → 一般墓・納骨堂も選択肢に / いない・負担をかけたくない → 永代供養墓・樹木葬・海洋散骨
Q2
手を合わせに行ける「場所」を残したい?
残したい → 一般墓・納骨堂・樹木葬 / こだわらない → 海洋散骨(手元供養と組み合わせることも)
Q3
費用はどのくらいまで?
おさえたい → 永代供養墓(合祀)・樹木葬(合祀型)・代理での海洋散骨 / 家族の区画がほしい → 一般墓・個別型の樹木葬
※ いちど埋葬・散骨すると、元に戻すのが難しいものもあります。本人の希望を聞き、家族や親戚ともよく話し合ってから決めましょう。
今あるお墓をどうする?(墓じまい)
実家のお墓が遠くてお参りに行けない、継ぐ人がいない、という場合は、墓じまいをして、ご遺骨を別のかたちで供養する方法もあります。
墓じまいには、お寺や霊園への相談、役所での手続き(改葬許可)、墓石の撤去などが必要です。流れと費用は、墓じまいして海へ還すでくわしく解説しています。
このサイトでの読み進め方
まとめ
- お墓のかたちは、一般墓・永代供養墓・納骨堂・樹木葬・海洋散骨・手元供養の6つ
- 「継ぐ人がいるか」「お参りの場所を残したいか」「費用」の3つで考える
- 霊園は、公営・民営・寺院で、費用や申し込み方法がちがう
- 今のお墓が負担になっているなら、墓じまいも選択肢に
※ この記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。費用や条件は、霊園・お寺・業者によって大きく異なります。
この記事の出典
- 厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律の概要」
- 厚生労働省(令和2年度厚生労働科学特別研究事業 研究報告書より)「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」
(いずれも2026年9月に内容を確認しています)